旅の記録と記憶、

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四国地方・徳島県; 阿波徳島 「阿波おどり」




 四国地方徳島県; 阿波徳島 「阿波おどり」  .




 https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/9/94/Awa-odori_2008_Tokushima.jpg/800px-Awa-odori_2008_Tokushima.jpg





阿波おどり」の女踊りと男踊り  (Wik)





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「踊るアホウに見るアホウ、同じアホなら踊らなソンソン」

徳島市は、吉野川とその支流がつくり育てたデルタ(三角州)の上に発達した人口26万人余の県都である。 このデルタの中心、JR牟岐線とR11が接するあたり、その背後に徳島城址の城山が見えてる。 
徳島城は阿波17万石・蜂須賀家の城であることは先に記したが(淡路の項)、この城は天然の吉野川と、ここより引き入れた掘割川を防衛堀とし、正面に大海を望み防衛と進攻を兼ねた。

戦国後期、乱世も豊臣秀吉によって納まりかけた時期、1585年、後に秀吉に仕えて美濃・墨俣城の築城や中国遠征での対毛利戦で大活躍した蜂須賀小六正勝に阿波の国17万石を与えている。
秀吉から阿波一国を与えられた正勝は、家臣ではあるが秀吉とは事実上義兄弟のような仲であった。 これを子の蜂須賀家政に譲って本人は辞退している、正勝自身は、恩賞などより秀吉の側近として仕えるほうに興味があったかららしい。
家政が築城の際、老臣たちは山中・要害の地を勧めたが、彼は頑として、この地に固執したという。 理由は、これからは軍事よりも経済であると言うのであった。(実際は、なお戦乱は続くのであるが)家政はこの地に築城を勧め、突貫工事で完成させたという。 
この工事を「それ急げ・・、やれ頑張れと・・!!」と励まし、応援したのは秀吉だったらしい。秀吉は正勝の子・家政を少年の頃から知っているから、彼に城を持たせた事が、よほど嬉しかったにちがいないと・・!!。

築城にあたっては、小早川隆景毛利元就の三男・3本の矢の1人智謀の武将)と長曽我部元親(土佐・高知の戦国武将)に援助を命じ、600日で出来上がったという。 
戦国期、天守閣は権威の象徴だったが、家政は三層平城のごく貧弱なものにした。 かれは威を誇示するよりも、領民の繁栄の方を好んだといえる。

伝承として、城普請完成の日が、お盆の7月15日だったということで、作業者や領民たちは、新しい城の完成と領主のために、盆供養も兼ねてお祭りを催し、多いに踊ったと言われている。 これが「阿波踊り」の発祥ではないか、という説もあるとか・・?。
江戸時代を通して徳島藩・蜂須賀氏25万石の居城となり、明治維新を迎えるが、明治2年(1869年)版籍奉還により廃城となった。明治8年(1875年)には鷲之門を除く天守や櫓など全ての城内の建築物が撤去されている。明治以降の城地は苔むす石垣と堀、庭園、鷲之門が残るのみで蜂須賀氏の栄華は偲ぶべくもなかった。昭和16年(1941年)には表御殿の庭園が国の名勝に指定されている。


次回、徳島 「阿波おどり・Ⅱ」 
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