旅の記録と記憶、

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四国の旅・高知県; 土佐佐賀 「黒潮の狩人・カツオ漁」


 四国の旅・高知県; 土佐佐賀 「黒潮の狩人・カツオ漁」   







カツオ漁とカツオの叩き


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上流部の四万十川沿いに開けた窪川をあとにして、相変わらず山間の道へ入り込む。
峠を越えると間もなく「土佐くろしお鉄道」と並行する。

この鉄道は北部山中でJR予土線と合流しているが、付近は高度順化させる為であろう、トンネル内がループ状になっているのが面白い。

予土線は、四万十川の流域と並行して西へ走り、伊予の宇和島に達している。
この沿線の鉄道と四万十川の景観が実に良いらしく、日本一の清流の眺めを楽しむために、一日一往復トロッコ列車が運行していて、いつも予約で一杯だという。



「佐賀」は、四国の佐賀で正確には「土佐佐賀」、こちらは日本一のカツオ漁の基地でもある。

国道は、くろしお鉄道の「土佐佐賀駅」と伊与木川も合わせて土佐佐賀の港に達する。
こじんまりとした港町は、この伊与木川を中心に開けているようで、港の正面に可愛らしい「鹿島」という島が防波堤の役目をしているようでもある。 

この小さな・・?佐賀漁港には、中小型船の所謂、「黒潮の狩人」と呼ばれる「土佐カツオ一本づり漁業」のカツオ船団がビッシリと停泊している。 
佐賀の港は、日本一のカツオ一本づりの地であるという。


「カツオ」は、佐賀沖の春の「のぼりガツオ」、秋の「もどりガツオ」といわれ、早春の頃、グアム島沖のマリアナ海域に始まり、季節とともに北上、3~4月には南西諸島、5月には土佐沖に達するという。

更に日本列島に沿って流れる黒潮にのって北上する。 


海の狩人「佐賀カツオ船団」は、太平洋をカツオとともに北上する。 
カツオと春の訪れが早いことから、町全体を総称して「黒潮一番地」とも称しているようである。 
波止場には、その名も「黒潮一番館」があり、釣り上げた鮮度抜群のカツオの刺身やタタキが戴け、又、新鮮なカツオを使った「カツオのタタキづくり体験」ができると言う。



因みに、漁港とは「漁港漁場整備法」によって四つの区域を定められているという。

第1種漁港(利用範囲が地元の漁船を主とするもの)、第2種漁港(利用範囲が第1種より広く、第3種に属さないもの)、第3種漁港(利用範囲が全国的なもの)、第4種漁港(離島その他辺地にあって漁場の開発、または避難上、必要とされるもの)とされている。


太平洋に面した土佐の海岸沿線の港は、大小88もの漁港が点在しているといわれ、この内、第3種漁港に属しているのは4港のみで、その中に佐賀の港は入っているという。(他に、宇佐、土佐清水、室戸岬の4箇所)

この佐賀町は、隣町の大方町と協議合併が決まり、平成18年(西暦2006年)3月20日に新町名称は、その名も「黒潮町」として発足する。
日本一のカツオの町が、黒潮町と命名したのは賢明な選択かもしれない。




R56、通称「中村街道」を行く、大方町の海岸であろう、左に見える緑の絨毯は「入野松原」といって長大な海岸松林を形ずくっている。

県立自然公園でもある白砂青松は長宗我部元親の重臣、谷氏が中村城代であった時(1576~80)に囚人を使役して植えたのが始まりとされる。 ウミガメの産卵場所としてもしられるという。

南端にホエールウオッチングセンターがあり、土佐沖は各所でホエールウオッチングが盛んであり、主にニタリクジラ(シロナガスクジラの一種)やマッコウクジラを対象とした見物ツアーが行われていという。


次回は、「四万十川





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