旅の記録と記憶、

日本国内、東西南北、処々方々を巡る、

平成日本紀行(129)湯布院 「由布岳 (Ⅱ)」

九州地方の皆さん、此の度の大震災に謹んでお見舞い申し上げます。
(この記事は震災以前のものです) 





 平成日本紀行(129)湯布院 「由布岳 (Ⅱ)」  





https://upload.wikimedia.org/wikipedia/ja/3/3b/Yuhudake.jpg





http://buta-neko.net/img/dorama/kazenoharuka/cap022.jpg











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展望地から道は更に曲折を繰り返し、由布岳の直下まで登る。 
由布岳の山麓の草原地帯には噴火時の火山岩であろう、巨石が点々として一種異様は風景を呈している。 
この辺りが峠になっていて、今度はじわじわと下りながら別府へ近ずく。 
次には「鶴見岳」の堂々たる勇姿が左に望め、間もなくロープウェイの山麓駅が路側にそってあった。 標高1375mの鶴見岳へは、このロープウェイが山頂近くまで運んでくれる。 春はミヤマキリシマ、冬は霧氷が特に美しいという。 山頂には、「火男火売神社」が祀ってある。

鶴見岳は平安期867年に大噴火し、火山泥流が別府湾岸まで流下したという。
この大噴火を鎮め、鶴見山麓一帯に別府温泉を創ったというのが「火男火売の神」であるといわれる。
つまり火を治める神にして、別府温泉創生の神というわけである。 

火男火売神社の御祭神は、火之加具土命(ヒノカグツチ男神:神話ではイザナギイザナミが生んだ神々の一神とされ、火の神のことである)で、鶴見岳の大噴火のさい火気を鎮め、以来火を治める火の神、温泉の神として別府温泉の総鎮守として崇敬されている。 

近年では開運の神様として県内は勿論県外よりも多数の参拝者があるという。 
境内には“天神さん”や“お稲荷さん”、“秋葉さん”などの末社がある。 その「秋葉さん」は別府市秋葉町にある秋葉神社のことで、やはり火を治める神として有名であり、この秋葉神社の総社は静岡にあるのは周知である。

現在も鶴見岳北側からガラン岳にかけては火山性噴気が噴出しているが、火の神を祀る鶴見岳への大自然への感謝なくして、今の別府の温泉及び観光は成り立たないのである。


カーナビに従って別府・鉄輪温泉へ向かう。 
高めより町並みを見渡すと、既に街の彼処(かしこ)に温泉の湯気が立ち上っている。 
鉄輪温泉(かんなわ)の温泉地の入り口に大きな案内板が立ち、従って、逗留地「双葉荘」へ到着した。


次回は、別府・鉄輪温泉

  
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