旅の記録と記憶、

日本国内、東西南北、処々方々を巡る、

平成日本紀行(130)別府 「双葉荘の湯」 

九州地方の皆さん、此の度の大震災に謹んでお見舞い申し上げます。
(この記事は震災以前のものです)






  平成日本紀行(130)別府 「双葉荘の湯」   



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鉄輪温泉






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双葉荘の浴槽 下は薬師の湯





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「双葉荘」の三つの浴室の一つに正面に「薬師如来」が安置してあり、その脇には如来仏に捧げる「珍奇品」が供えてあり、出窓には千羽鶴が数対奉納してあった。 
しいて名前を付ければ「薬師の浴槽」とでも申そうか・・!。


各所の温泉場には温泉神社や温泉寺があり、そこには必ずと言っていいほど「薬師如来」を祀ってある。 
薬師如来は医薬を司り、人々の病気を治し、安楽を与える仏でもある。 
そのため仏像は左手に薬壺を持っていることが多いという。 
極楽往生を約束する仏である阿弥陀如来とともに日本においてはもっとも信仰されてきた如来である。 


私は温泉山の薬師如来です。あなたの情け深い心には感心しました、そなたの病を助けましょう、そなたも人々の為になりなさい」、人々は薬師如来に祈り、温泉に浸かって気を癒し、病を治し安楽な体気になって戻っていくのである。 
そして千羽鶴の真摯な祈り、切ない願いが伝わって来るようである。 

双葉荘のこの浴場こそ本来の温泉湯治場の姿であったのかもしれない・・!。 

この浴場は、きっと皆から大切に使われ、その過程で自然にこのような姿に形成されたのだろう、このような浴場を意図的に造ろうと思っても造れるものではないだろう。
昨夕は先ず到着するなり、早速この湯船に浸かったのである。 
薬師仏を祀った浴泉は、一層霊泉あらたかな気分がするのである。



湯上りに、この付近をのんびり散策し今夜からの食材を若干調達する。 
スーパー、コンビニはすぐ近くにあるから便利である。 
部屋の前の泉熱で簡単な調理が出来るし、どうしても火が必要な場合はガスコンロが設置して
あるから安心である。 
米を磨いでコッヘルに入れ地獄釜に入れておくと、一風呂浴びている間に出来上がる。 
調理場の看板によると先ず、地獄釜は100度以上あるのでヤケドに注意・・と記されて御飯・赤飯30分~、ゆで卵10分、葉物野菜3分、根菜20分・・・とある。 

勿論、部屋には簡単な台所、調理場がありナベ、カマ、茶碗その他が揃えてあって気軽に利用できる。
初日なので、炊きたて御飯にボンカレーと大缶のビールなどを先ず食す。 

気分が解放され、ホットな湯上りのビールは喉越しにしみとおるが、何より今日一日の達成感と生の喜びまでがしみわってくるのである。 


表通りからはカランカランと下駄の音が聞こえ、向の浴室から掛け湯の音や賑やかな女性のカン高い声が伝わってくる。
実にいい雰囲気で開放された気分であり、遂々、ウイスキーまでアオッテ酔っ払い寸前にまでいってしまった。 

それでも湯場には数回通って、終いには酒に酔ったんだか、温泉に酔ったんだか判らない具合で床に沈んでしまった。 

一般に酔っ払って風呂に入るのは好くないと言われるが、これが実にいい気持ちなのである・・ハイ。
宿の各部屋を取り巻く中庭に温泉の熱源があるので、冬でも蚊がいる・・と、お上さんから電気蚊取りマットを拝借していたので、お陰で昨夜はグッスリ眠れたようである。


引き続き「鉄輪温泉」へ続きます

  
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