旅の記録と記憶、

日本国内、東西南北、処々方々を巡る、

平成日本紀行(130)別府 「鉄輪温泉の立寄り湯」(2)


九州地方の皆さん、此の度の大震災に謹んでお見舞い申し上げます。
(この記事は震災以前のものです)





 平成日本紀行(130)別府 「鉄輪温泉の立寄り湯」(2)  ,





鉄輪温泉の入浴無料・「渋の湯」





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ひょうたん温泉と浴槽








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鉄輪温泉特有とでもいえる貸間風の小さな温泉宿が並ぶ路地であり、時間の早い朝方なので未だ人通りは少なく閑散としている。 
ただ共同浴場のオープンは早く、6~7時には開いているようである。
この周りには既に浴衣姿の人々が行き来している。

路地を真直ぐ行くと、この地の中心とも言えるところ共同湯が三軒並ぶ。手前に一遍上人が開湯したといわれる「蒸し湯」がある。 
約八畳ほどの石室があり、温泉で熱せられた床の上には菖蒲(しょうぶ)によく似た石菖(せきしょう)という。
清流沿いにしか群生しない薬草が敷きつめられていて、その上に人が横たわる。石菖特有の純朴な香りで・・、

『 豊後鉄輪 むし湯の帰り 肌に石菖の 香が残る 』 

と詩人の野口雨情が詠っている。 
浴料210円で、Tシャツと短パンを持参せよとある。 

次にモルタル造りの一寸古ぼけた「元湯」がある、組合員と宿泊者のみが利用できる共同浴場らしい湯のようで、無色透明で柔らかく、ぬるりとした感じで美肌の湯ともいう。 

奥にあるのが「渋の湯」で、現在の建物は平成10年に建設され真新しい共同湯で、鉄輪を訪れる人々が行き交う「いでゆ坂通り」にも面していて判りやすい。 しかも無料温泉なので多くの利用者でにぎわうという。 塩化物泉。

鉄輪温泉の「いで湯坂」の上部に位置するのが「上人湯」である。
本来は組合員だけの利用しかできないようだが前にあるお店で入浴料を払い、入浴札を借りることで湯に浸かることができる。
白壁造りの中央入り口に神棚が設えてある。この地に上陸した一遍上人に因んでその名が付いた。

「 いでゆ坂」の南、平田川沿いにあるのが「谷の湯」、小さな宿が建ち並ぶ混み入った鉄輪温泉、そんな中でも一寸分かりにくいところにある共同場である、入浴料80円・・?。

その他にも温泉スパ・「ひょうたん温泉」や双葉荘の反対側にも一軒在り、鉄輪温泉地区でも他を合わせると全体で10数件の共同湯があり、その殆どが無料から100円前後で入れるというから真に温泉天国である。


最後に人気の「渋の湯」へ入ることにした。 

無料なので番人も何もないのが妙な感じであり、既に数人の先客があった。
肝心なお風呂は大人がゆったり5、6人が入れる広さであり、やや白く濁り気味である。 

浴槽には源泉が投入されているが水道水もガンガンに投入している。
熱いから仕方ないが温泉効果が減退されて一寸勿体無い感じもする。 先ほど宿の湯に入ったばかりなので、浴槽に浸かるというより湯船の縁で“湯かぶり”で雰囲気を味わう程度であるが・・!。 
ここ渋の湯はナトリウム-塩化物泉で源泉温度89.5℃、かなりの高温。無色透明、無臭のサッパリしたお湯でph4.6とやや酸性であるが、そんな感じは受けなかった。


今日の予定を考えながら、宿に戻った。 
朝食の後、昨日のまとめをして「地獄めぐり」へ出かけることにした。

鉄輪温泉と地獄MAP  http://www5.ocn.ne.jp/~kannawa/newkmap0311.html


次回は、「別府八湯

  
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